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在宅での緩和ケア②

こんにちは。

今日は前回に引き続き、当院での在宅緩和ケアについてお話したいと思います。

 

緩和ケアで取り組む問題には①身体的問題②心理社会的問題③スピリチュアルな問題があることは前回お話した通りです。

実はこれら全ての問題に対して医師一人でケアができるわけではありません。特に②心理社会的問題、③スピリチュアルな問題、これらについてはなおさらです。在宅医療には様々な職種が関わりますので、誰か一人でも信頼できる人を見つけて不安やつらさを打ち明けてみてはいかがでしょうか? 直接的な解決にはなりませんが、「誰かに話す」「気持ちを共有する」これだけで不安が和らぐことがあります。

私を含むケイ往診クリニックは「寄り添う医療」を常に考えています。我々は患者さんと家族さんとつらさを共有し、それに寄り添っていきたいと考えています。もしお話できることがあるのなら、少しでも感じている気持ちを打ち明けてみてください。

そのことで少しでも患者さんや家族さんのつらさが和らぐなら医療者冥利につきます。私も患者さんとそういうお話ができる関係を作れるよう精進していきたいと思います。

 

さて、①身体的問題についてはどうでしょうか。これは医療的側面が強いのでイメージしやすいですね。

当院で行っている、在宅で可能な緩和医療を羅列してみると下記のようになります。

・医療用麻薬の内服、座薬、貼付剤処方、持続皮下注射 ・在宅酸素 ・呼吸器 ・胸水、腹水穿刺による症状緩和

・座薬、注射薬による症状緩和のための鎮静

他に中心静脈栄養や経管栄養など。

医学用語が並んでしまいましたので、少し難しく感じてしまうかもしれません。

身体的問題の当院での取り組みについては次回以降で少しかみ砕き掘り下げてお話しようと思います。

本日もありがとうございました。

 

西宮市の訪問診療 ケイ往診クリニック

医師  松原 翔