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経腸栄養剤

こんにちは。ケイ往診クリニック医師の松原です。

本日は簡単に経腸栄養剤の話をします。

訪問診療の対象になる患者さんの中には、食欲が落ちてしまい食事だけでは必要なエネルギーが不足してしまう患者さんも少なからずいらっしゃいます。そのような場合はまず食欲低下の原因となっている病態が無いかどうかを診察・検査で探します。

すぐに診断がつかない場合や原因疾患が見つからない場合もありますので、そのような場合に対症療法として経腸栄養剤による栄養補助を行うのです。

経腸栄養剤には様々な種類がありますが、総じて甘いです。だいたい1ml=1kcalです(エンシュア・リキッド、ラコールなど)。ハイカロリータイプだと1ml=1.5kcalのものもあります(エンシュア・Hなど)

保険診療で処方できるものもあれば(上記など)、メイバランスなどご自身で購入できる商品もあります。

フレーバーは多種多様です。好みに合わせて処方します。

 

私の経験の中でこのような患者さんがいらっしゃいます。以前に施設で見ていた患者さんなのですが、転倒を契機として意欲低下を来たし全く食事を取らなくなり、5kg以上痩せてしまいました。上記にもあるエンシュア・Hを1日2本でスタートしたところ、エンシュア・Hは好みに合ったようでしっかりと飲んでくれました。以降2年になりますが、今でもエンシュア・Hを1日2本(750kcal)飲むだけで、他の食事はほぼ摂らないですがお元気に過ごしていらっしゃいます(スタスタ歩き回れるわけではありませんが、日中は指定席に座りデイルームで皆さんと過ごしておられます)。

他にも、神経難病や嚥下能低下などで経口摂取が出来ない方は経腸栄養剤で食事を摂っておられますので、経腸栄養剤は完全栄養食といえます。

興味のある方は、診察時に医師に聞いてみるとよいでしょう。

 

西宮市の在宅医療、訪問診療、往診

ケイ往診クリニック 松原 翔

新型コロナ隔離期間(改訂:有症状・無症状)

ケイ往診クリニックの京本です。

西宮市医師会より新型コロナ感染症の療養期間の見直しの通達がきました。

情報をアップデート致します。

 

【有症状】

発症日から10日経過(発症日の翌日から数える) かつ 症状軽快後72時間経過。

⇒改訂

発症日から7日経過し、かつ症状軽快後24時間経過で、8日目に解除

 

例:8月1日に発症 → 8月2日~8月8日療養 → 最短だと8月9日に解除

24時間(1日間)症状が治まっていることが条件にありますので、症状が続いている場合は隔離期間が延長されます。

 

【無症状】
検体採取日から7日経過。8日目解除。

例:8月1日に検体採取 → 8月2日~8月8日療養 → 8月9日に解除

⇒改訂

検体採取日から7日は変更なしですが、以下が追加されています。

 

加えて5日目の検査キットによる検査で陰性を確認した場合は6日目に解除可能。

※ただし、7日目が経過するまでは感染リスクを考えて感染防御に努める。

例:8月1日に検体採取(陽性) → 8月6日検査採取(陰性) → 8月7日に解除(8月8日までは感染防御に努め、8月9日から普通に生活可)

 

コロナの状況や対策は日々変わりますので、こちらでもアップデート情報を共有できればと思います。

 

西宮市 鳴尾町 訪問診療 在宅 往診

ケイ往診クリニック 京本

先輩からのアドバイス 後編

こんにちは。ケイ往診クリニックの森河です。

今回のブログは前回の続きになります。先週のブログもご覧頂けると嬉しいです。

 

では早速ですが、僕が研修医の時に先輩医師から頂いた2つ目のアドバイスについてです。

精神科のかなり上の先生から言われた言葉ですが、「医師は患者のコーチになりなさい」です。もう10年ほど前ですので、どういうシーンで言われたのか詳細には覚えていないのですが、「コーチ」という単語がすごく印象に残っています。コーチと聞くと、店員さんとお客さんのような関係よりも、もっと近い距離の関係に感じますよね。患者さんを導きながら、苦しいときは話を聴いたり、応援したり、そういった二人三脚の関係を目指しなさいというアドバイスだったのかなと思っています。プロフィールにも書いていますが、僕は約5年間、大阪市の診療所で働いていました。病院で働いていた時と比べて、患者さんとの距離はずっと近かったです。たくさんの患者さんの横で一緒に走らせてもらいました。その経験をケイ往診クリニックでも活かしていきたいと思います。

 

当院のホームページを見て、お問い合わせを頂くこともございました。在宅医療のことで何かお困りのことがあれば、いつでも当院にご相談下さい。また次のブログでお目にかかります。

 

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医師 森河 紘希