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熱中症対策

ケイ往診クリニック院長の京本です。

西宮市でも連日暑い日が続いていますね。室内にいても熱中症になることがあり、訪問診療や往診で点滴が必要になる患者様が増えています。

熱中症、脱水症が起きると頭痛がする、脈が速くなる、喉が渇く、脇や舌が乾燥する、皮膚に張りがなくなるなど見られます。

 

3食しっかり摂れている方は過剰に気にすることはないですが、食事量の少ないご高齢の方は注意が必要です。

ポイントは「こまめな水分摂取」や「適度な温度管理」になります。

 

水分摂取は、「喉が渇いてなくてもこまめに摂取する」ことが大事となります。激しい運動をしなければ、食事以外で、1日1.0L~1.5Lを目標にしましょう。(心不全などで水分制限のある方は主治医とご相談下さい。)

 

水分の取り方。

➀1番は経口補水液オーエスワン(OS-1)で補うのが理想です。ポカリスエットの甘みを抑え、少し塩味を足したような味で飲みやすいです。新発売のアップル味は塩味が苦手な方に、甘みが足されている感じです。

 

②諸事情でOS1が難しい方は、水やお茶を基本としてスポーツドリンクで補いましょう。水分摂取は水やお茶を基本とし、汗などで失われる電解質をスポーツドリンク(1日500ml程度)で補う。

 

※注意点としては、スポーツドリンクばかり飲まないことです。

飲み方を間違えるとペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)で糖尿病を発症します。毎日清涼飲料水ばかり飲んでいると、さらに喉が渇き、さらに飲んでしまうという悪循環に陥ります。先日もペットボトル症候群で発症した新規の糖尿病患者さんを診る機会がありました。(1か月以上、清涼飲料水を毎日1.5L以上飲んでいて、喉がよく渇く、体重減少、倦怠感を認める方は糖尿病の検査を受けてください)

 

③アルコール類やコーヒーには利尿作用(尿がたくさん出る)があるため脱水対策としては適していません。

 

以上、自宅でできる熱中症・脱水症対策でした。

 

西宮市鳴尾町 訪問診療 在宅 往診

ケイ往診クリニック 院長 京本