医師紹介
京本きょうもと陽行ようこう
経歴
- 大阪市立大学医学部卒業
- 大阪市立大学医学部附属病院
- ベルランド総合病院
- 泉大津市立病院
- 国立循環器病研究センター研究所
資格等
- 博士(医学)
- 日本内科学会 認定内科医
- 日本内科学会 総合内科専門医
- 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
- 日本結核病学会 結核・抗酸菌症認定医
- 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
- 日本呼吸器学会推薦ICD
- 厚生労働省 緩和ケア研修修了
ケイ往診クリニック院長の京本と申します。
2011年に大阪市立大学を卒業し、同大学の呼吸器内科医局に所属しておりました。大学病院や総合病院で癌患者様や在宅酸素療法が必要な患者様などたくさんの方々を診てきました。癌に関しては診断、治療から緩和医療に至るまで、また肺炎や心不全を始めとした急性疾患、高血圧や糖尿病などの慢性疾患の治療など幅広く経験しております。
癌や呼吸器疾患の患者様の中には、痛みや呼吸困難症状により通院が困難となる方が少なくありません。診療に携わる中で、家での訪問診療を望まれるお声を聴く機会も多く、そういった方々のためにできることはないか、その思いで在宅医療の道に進みました。
日々患者様と対峙する上で、医療者目線になりがちであることから一歩立ち止まり “ 自分が患者であれば ” という目線を常に心に留めながら、診療に臨んでおります。
この度、西宮市鳴尾町に「ケイ往診クリニック」を2022年4月に開院いたしました。患者様はもちろんのこと、そのご家族様にとっても少しでもお力になれる、そんなクリニックを目指してまいります。
森河もりかわ紘希ひろき
経歴
- 大阪市立大学医学部卒業
- 大阪市立大学医学部附属病院
- ベルランド総合病院
- あかがわ生協診療所 所長
はじめまして、副院長の森河と申します。
ケイ往診クリニックを設立する前は、平成29年から令和4年までの5年間、大阪市旭区のクリニックで所長を務めておりました。
外来業務や訪問診療、健診業務に従事し、地域密着型のクリニックの重要性を勉強させて頂きました。
大阪市旭区は高齢者の方が多い地域でして、通院が困難なため訪問診療を希望される患者様も多かったです。
訪問診療は患者様のお家にこちらから伺いますので、患者様の生活や考え方、そして患者様のご家族とも深く関わらせて頂くことになります。
これは、4年ほど前に訪問診療をさせて頂いたAさん(70代男性)の話です。
Aさんは肺がんを患っておられました。
奥様が熱心に身の回りのお世話をされていましたが、飄々とした性格のAさんは、奥様に感謝の気持ちを言葉で伝える方ではありませんでした。
そんなAさんが入退院を経て、肺炎で亡くなる前日に診察に伺うと、酸素マスクをつけたAさんが
涙を流しながら、「俺はもう逝くわ。今までありがとうな。」と僕たちスタッフや奥様に温かい言葉をかけて下さいました。
次の日、お看取りに伺ったとき、奥様はAさんを抱きしめながら、「いい最期でした。」と仰いました。
「いい最期でした。」その気持ちは患者さんだけでなく、お看取りを終えたご家族様が前に進むためにも大切だと感じました。
とても印象に残っている患者さんです。
これからは、ケイ往診クリニックを頼って下さる患者様・ご家族様に真摯に向き合い、寄り添える医療が出来ればと考えております。
宜しくお願い致します。
松原まつばら 翔しょう
経歴
- 奈良県立医科大学卒業
- 八尾徳洲会総合病院
- 大阪はびきの医療センター
- 奈良県立医科大学附属病院
- 仙台往診クリニック
資格等
- 博士(医学)
- 日本専門医機構認定 産婦人科専門医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
- 厚生労働省 緩和ケア研修 修了
ケイ往診クリニック医師の松原です。
在宅医療に関わる前は大学病院などで腫瘍を中心に診療を行ってきました。
私が在宅医療に関わるようになったのは、ある患者さんが契機でした。大学病院で担当した再発癌の患者さんで、治療に手を尽くしたものの容態は悪くなっていき、「最期は家で」というご意向を受けて家に帰られました。経過が悪かったこともあり、入院中に患者さんの笑顔をあまり見たことがありませんでした。
しばらくたった日(1~2ヶ月は経っていたでしょうか)、突然その方が外来に挨拶に来られました。私はまさか再会できるとは思っていなかったので驚いて尋ねると、「家に帰ると身体に力が入って、食事がおいしいんです」と仰っていました。患者さんは笑顔でした。
「家」という場所には医学の常識(医学的な予後予測スコアでさえも!)を越え、表情を変える不思議な力があるのだと知りました。そんな家の力を知り在宅医療を始め、「やるからには全力で」、在宅医療の研修に最高の環境を求めて単身仙台へ赴き学び実践してきました。
在宅療養の主役は患者さんとその周囲の方で、我々はサポート役です。患者さんとご家族の意思を第一に考えながら、私の故郷であるこの西宮の方々が安心して家で過ごせるよう少しでも力になれたらと思っています。